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94年9月結成以後、今年2月に活動休止するまで私がメインバンドとしていたポップグループ。CD発売、数多くのイベント参加等積極的に活動を展開。メンバーはTommy(ギター)、新川雅啓(キーボード)、当間嗣篤(ドラム)、安田陽(ベース)の4人。私以外の3人は、名曲「Stay With Me」でブレイクした「アイランド」のメンバーであった。
私が沖縄の音楽業界において様々な経験をさせていただくことができたのは、”ひとえに”このバンド及びマネージャーの浜里稔氏のおかげである。ミニアルバムのレコーディング/発売に始まり、ザ・リッツのCDシングルのレコーディング、サンマリーナホテル・サマーイリュージョン出演、Sinon、是方博邦さん、南こうせつさん、日野照正さん等のバックの仕事等々、ぜーんぶパーフェクトワールド経由であった。バンドのメンバー及びマネージャーには本当に感謝しております。
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以前、アメリカ人ジャズ・フュージョンバンド「AddLibb」で一緒だったマイク氏と新たに組んだバンドがこの「Fast Forward」。Vo., A.G.担当のカルロス氏のオリジナルやカヴァー曲をレパートリーとする、ポップ/ファンク/インストバンドである。
このバンドの魅力はまず、(私以外の(^^;;)メンバーのセンスの良さ。メンバーはVo., A.G.のカルロス、E.G., Key.のスコット、E.Dr., Per.のマイク、Keyのテリー、それにE.B.のの私の合計5人なのだが、テクニックもさることながら、彼らは本当にイイ音を出す。音使いのセンスがいい。音色もいい。そして何といってもカルロス氏のヴォーカルの魅力。彼は本当にいい声をしている。ホレボレしてしまう。
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言わずと知れた、沖縄を代表するポップミュージックメーカー。音楽活動に留まらず、ラジオのDJ、CM制作 etc., 幅広く大活躍中。彼とのつき合いは94年12月の浦添音楽祭から。その後、CDシングル「Twin Heart」のレコーディング(1995年)、Club JAVY出演(1996年)等、なにかと私を使っていただいている。
少し前はDJ、ラップ、ダンスチームを取り入れた大がかりな踊り系?サウンドで攻めていたが、昨年からまた原点に戻り、シンプルなバンドサウンドでライヴ活動中。
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本当は(?)紫音と書いてシノンと読む。沖縄出身、見事メジャーデビュー(フォーライフレコード)を果たした女性ヴォーカリストである。現在までにアルバム2枚をリリース。私との付き合いは1994年のピースフル・ラヴ・ロック・フェスティバル出演時から。当時私が参加していたバンド「パーフェクトワールド」のキーボードプレイヤー・新川雅啓氏が作曲した「Stay with me」を彼女がアルバムで歌っていたことから、このジョイントライヴが実現した。昨年は沖大祭でもパーフェクトワールドとして彼女のバックを務めさせていただいた。
彼女の持ち味は、ズバリ「声」ではないだろうか。このところ多く見かける、バリバリのテクニックを駆使するわけではない。が、彼女の声そしてステージは、聴く者、見る者を確実に引き込むsomethingを持っている・・・などと書くと言葉でごまかしているようだが、そうではないのである。なぜなら、彼女の横でベースを弾いている時の私は、自分で言うのもなんだが、目が輝いているのがわかるのだ。
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ご存じ極東最大の米軍基地であるカデナエアベース内で活動していたジャズ・フュージョンバンド。私以外は全員アメリカ人だったのだが、私はこのバンドでなにものにも代え難い経験を数多くさせていただいた。まず、リズム、ビート、タイム、グルーヴ・・・言い方はいろいろあるが、とにかくRhythmである。サブディヴィジョンというそうだが、やはり彼等はリズムを細かく細かく、細分化して捕えているようである。が、その点、実は私も同じなのだ。したがって、私たちのタイム感の相性は非常に良く、メッチャメチャやりやすかった。彼等と演奏していると、とにかく気持ちが良かった。こんなことって、今まで数えるほどしかないんだよな、実は。
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前述のAddLibbのステージでご一緒させていただいていた、怒涛のメチャウマ黒人女性ヴォーカリスト。旦那様の仕事(米軍人)の都合により、ただいま在沖縄。歌も半端でなくスゴイんですが、客をノセるステージパフォーマンスの手腕はお見事というしかありません。もー、最高です、この人は! 特にアドリブ(こっちは「即興」の意)でスキャットやったら世界で5本の指に入るんとちゃうかー? ハンパなタイム感じゃないよ。16のウラ、3連系、スリップビート、ラップ、何でもござれ。この人とやらせてもらえるのなら、世界中どこでもついていきます!って感じ。ホント、どれだけ貴重な経験・勉強をさせてもらったか計り知れない。
なお、彼女はスティーブン・スピルバーグ監督の「カラーパープル」という映画に聖歌隊のリードシンガーとして出演している。
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AddLibbのリーダー兼ドラマー兼PAエンジニアのマイクさんは、エレクトリックドラムの達人である。KATというメーカーの大きな台形のドラムパッドを使っているが、しっかし、エレドラをこんなにうまく叩く人、生まれて初めて見た(本当は生のドラムもちゃんと叩ける)。音源はAlesisを使っている。もうとにかく変化自在である。生のシミュレートから、打ち込みシミュレート、ファクトリーキットまで、一曲づつパッチを切り替えている(まぁ、当然といえば当然だが)。さらにスゴイ点は、あのような十手観音フュージョンドラムを叩きつつも、空いた手でPAのミキサーをいじり、また足で照明とスモークをコントロールしていることである。もー、わけわからんよこれは。神保彰よりすごいかもしれん。
などと書くとただのテクニカルドラマーっぽく聞こえてしまうが、実はそうではないのである。グルーヴするのである。怒涛のグルーヴ・・・なんというか、テクニカル加減とスネアのレイドバック加減が絶妙なバランスをとっていて、非常に気持ち良いのです、一緒にやってて。カッコイイよ、マジで。
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外国人が続いているので、もう一人紹介。彼はキューバ出身のパーカッショニストである。コンガ叩かせたら右に出るものナシ。私との付き合いは、・・・いつからだったか忘れた。が、とにかく、もう結構長い付き合いになる。以前やっていた、西泊しげあきのバックバンドの頃からかな。彼はもともと「OVER」のメンバーだったのだが、2年ほど前に同バンドを辞め、以後私と共にあちこちのバンドでプレイしている。ザ・リッツもそのひとつである。キューバ出身ということでラテンおたくかと思ったが実はそうでもなく、ハヤリものをよく聴いていたりもする一面もある。
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表の顔はRBCラジオのディレクター、だが実はとんでもない音楽的才能を秘めているのが彼、ヤマダユウキ氏である。表だった音楽活動はほとんどしていないので皆さんご存じではないと思うが、彼の音楽スタイルは1)作詞・作曲・ヴォーカル・ギターをこなす。2)オリジナルは全曲英語。バリバリ曲を作りまくっているらしい。3)理論的知識はほとんどないとのことだが、耳の良さを生かしてクールなコードを勝手に作り、作曲。4)一曲中に使われるコードの数がとても少ない。従って、よくある退屈な循環コードとは無縁であるうえ、シンプルなコード進行ゆえのファンキーさがある。5)ハイトーンヴォーカルにキザイア・ジョーンズばりのギター。
要するに「アチラの音」なのである。こういうスタイルの人、沖縄には少ないよね。彼は貴重ですよ、ホント。
そんなわけで私たちはバンドを始めた。ヤマダ氏、DJのジュン君、そして私の3人によるプロジェクトで、ユニット名は「Y?」。