パーフェクト・ワールドにまつわるあれこれ/その1
まず、私がこのバンドに入ることになったきっかけはというと、私が沖縄市の某普久原楽器店という楽器・レコード店でアルバイトをしていたことによる。トミー氏(Gt)とツグアツ氏(Dr)がここでヤマハの講師をしていたのだ。さらに、新川氏の弟さんも当時ここの従業員だった。で、アイランドを抜けて新バンドを作りたいがベースがいない。とりあえず普久原のツテで探すか、ということになったらしいのだが、そういう意味では私が普久原楽器店に入れたのは非常にラッキーなことだったに違いない。
そもそも、私が普久原楽器店に入った時の状況自体が非常に不思議なものであった。沖縄に来て最初は宮古で塾の講師をやっていたのだが、あまりにも音楽の無い環境だったために1ヶ月半でギブアップ、とりあえず沖縄市の某民宿に泊まりながら就職活動をすることにした。で、ライヴハウスで知り合った「沖縄最後のロックギタリスト」YUTAKA氏に「求人募集してないところでも、直接店に行って聞いてみたほうがいいんじゃない?」と言われ、それもそうだなと思い普久原楽器に出向いた。そして店員に聞いてみると「店長に伝えておきます」とのこと。その3日後に民宿へ「いついつ面接やります」という電話が入った。ふうん、俺一人のためにちゃんと面接やってくれるのか。親切な会社だな、と思いつつ指定された日時にお店へ行ってみると・・・なんか、人がたくさん並んでる。なんだなんだ・・・え?この人たちみんな面接受けるの? てなわけで、実は自分の知らないところでタイミング良く求人募集していたんですね・・・。そんな状況だったのだが、これまたYUTAKAさんのバンドのドラマー、田場盛也氏が普久原楽器の常連だったこともあって、口を聞いてくれたらしく、めでたく採用とあいなった次第。YUTAKA氏と盛也氏には本当に感謝せねばならない。